キャットウォークに関する考察(その1)

最近は、猫好きの人々の要望に応える形で、ハウスメーカーさんも
「キャットウォーク」をあらかじめ設けている商品住宅を出しているみたい。
でも、私がちらほらと雑誌やネットで見るものは、正直な感想として
猫のことが(飼い主さんのことが)「わかってないなぁ」というものがほとんど。
わかってないなぁと思うのは、私がキャットウォークを設計する場合に
「大切に考えていること」の3要件を満たしていないものが、残念ながらほとんどだから。
私の知らないところで、上手に造っている建築士さんもいるとは思いますけど。
<キャットウォークの掟>
その1)キャットウォークには、「そこに在る」ための理由が必要である。
その2)キャットウォークは「一方通行で行き止まり」になっていてはいけない。
その3)キャットウォークは清掃できなくてはいけない。
1)は簡単。猫にとって、外の景色が見えるとか、魅力的な場所に行くための通路にすればいい。
人間が「ここを歩いてくださいよ~」と言ったところで、猫にとって意味(=目的)がなければ、すぐに飽きて使わなくなるでしょう。
2)はその作られ方自体が猫にとって面白くないから。それから、写真のようにキャットウォーク上で猫が「対峙」しちゃった場合、どちらかの猫が道を譲らなきゃいけないから「一方通行で行き止まり」だと、多頭飼いの場合、困ってしまう。猫が。途中で下に降りれたり、2匹がすれ違えるだけの幅が必要です。
3)は、そこに毛が落ちるし、吐くこともあるから。軽いアルミ製はしご程度で、簡単に掃除できるような形状になっていればいいと思う。歩行面が広い場合はそこに行くための人間用の階段も必要だ。
追加で
その4)人が下から見上げて楽しめなきゃ意味がない。だって「家」なんですから。
※これについては後日「キャットウォークについての考察(その2)で書きます。
というわけで、「猫の家 The Cats' House」では、そのあたりを随分工夫してみました。
全長10.5mのキャットウォークがうまく機能している状態をMOVIEの方で見てみて下さい。
http://www.catshouse.jp/movie/movie_1.html
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テーマ : 猫と家~猫と暮らす住まいの工夫~
ジャンル : ペット